日本街路灯製造株式会社では、防食性・耐候性に配慮した「ステンシェル®塗料」を使った街路灯の販売に向けて、2020年より長期の実証実験を行っています。
街路灯は、地域や設置環境など、さまざまな要因によって劣化の進み方が異なります。中でもサビによる腐食は、景観を損なうだけでなく、街路灯の構造面の劣化にも関わる要素のひとつです。
本実験では、気候条件の異なる厳しい2つの環境下でサビ止め塗装の状態を確認し、腐食の発生や進行を抑える効果について検証しています。長期的な確認を通じて、街路灯の長寿命化や、塗り替えなどの維持管理費用の低減につながる可能性を検討しています。
実証実験の目的
本実験では、過酷な環境下で防食塗装の状態を確認し、腐食の発生や進行を抑える効果について検証しています。
実験を通じて、街路灯の長寿命化や、塗り替えなどの維持管理費用の低減につながる可能性を確認しています。
環境や地域によって異なる劣化要因に対し、ステンシェル®塗料がどれほどの耐食性を発揮するかを長期検証します。実験結果は、長寿命化・塗り替えコスト削減・サステナブルな製品設計に直接活かされます。
実施場所
沖縄県宮古島市
- フロリダと同緯度の屋外暴露試験地
- 亜熱帯気候・高温多湿・強紫外線
- 塩分濃度の高い海塩粒子が多く飛来
- 夏季に台風が頻繁に発生
開始日:2020年12月25日
北海道寿都町
- 日本海に面した積雪寒冷地
- 凍結融解・塩害の影響が大きい
- 全国有数の強風地帯(だし風)
- 海塩粒子が飛散しやすく塩害劣化が進みやすい
開始日:2021年4月9日
ステンシェル®塗料について
ステンシェル®塗料(ステンレスフレーク含有塗料)は、、耐腐食性に優れたサビ止め塗料です。酸、アルカリ、塩分など腐食成分に強い防錆力を持つ微細なステンレスフレークを含んだ樹脂膜を塗布することで、傷や腐食因子を遮断し、サビの発生を押さえ、長期にわたり素材を守ります。
メリット
- チッピング(欠け落ち)後もサビが広がりにくい
- 沿岸・温泉地など過酷な環境でも高い耐食性
- 長期的な美観・耐久性の維持
留意点
- 通常塗料より塗装費用が高め
- 3度塗りのため施工期間が長くなる
ライフサイクルコストへの取り組み
街路灯は初期コストだけでなく、維持・塗り替え・撤去までのトータルコストで評価することが重要です。
ステンシェル®塗料の採用により腐食進行を抑え、メンテナンス頻度の低減・長寿命化を実現することで、LCC全体の削減を目指しています。
なお、ライフサイクルコストとは、製造・設置から維持管理、撤去までにかかる費用を含めて考える総費用を指します。